脱毛したいけど、施術の間隔や頻度はどれくらい?
毛周期も考えた方がいいのかな?
脱毛したくても施術する間隔や頻度が分からず、二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
脱毛の施術間隔や頻度を誤ると、全身脱毛完了までの期間が長引いてしまったり、効果が感じられなかったりするので注意が必要です。
この記事では毛周期の基礎知識と、脱毛の間隔・頻度について解説していきます。
- 毛周期とは何か
- 医療脱毛クリニックの施術間隔・頻度
- 脱毛サロンの間隔・頻度
- ILP脱毛、SSC脱毛、SHR脱毛のメリット・デメリット
脱毛における「毛周期」とは
脱毛における毛周期(もうしゅうき)とは、毛の生え変わりの周期のことです。
毛は以下の3つの期間を繰り返し、常に生え変わっています。
- 成長期
- 退行期
- 休止期
それぞれ詳しく見てみましょう。
周期①成長期
脱毛の毛周期における成長期とは、文字通り毛が成長している段階で、成長期初期と後期に分類できます。
成長期は毛母細胞が活発でメラニン色素が濃い為、メラニン色素に反応するタイプの脱毛方法の場合(主に医療レーザー脱毛)は、この成長期に施術すると高い効果が得られます。
周期②退行期
脱毛の毛周期における退行期とは、毛の成長が止まっている段階で、毛が抜け落ちる準備をしている期間です。
メラニン色素が薄く、毛の根元が毛の工場とも言える毛乳頭から離れている為、脱毛のレーザーやフラッシュが行き届きません。
周期③休止期
脱毛の毛周期における休止期とは、毛が抜け落ちて毛穴がお休みしている期間です。
休止期の毛乳頭や毛根は機能しなくなった訳ではなく、休止しているだけですので、また休止期間が終わると働き出し、成長期に突入していきます。
医療脱毛は成長期にのみ効果あり

クリニックの医療脱毛は成長期にのみ効果があります。
医療脱毛クリニックの施術に使用するレーザーは、メラニン色素に反応して毛の再生工場である毛乳頭を破壊します。
成長期は毛母細胞が活発でメラニン色素が濃い為、脱毛機器が強く反応し効果を発揮します。
逆に退行期や休止期はメラニン色素が薄いので、レーザーが反応せず、脱毛効果があまりありません。
成長期の毛は全体の約20%程で、その成長期の毛を狙って順番に脱毛していく為、全ての毛を脱毛し終えるまで、少なくとも5回はかかる計算になります。
クリニックの医療脱毛は、2ヶ月の間隔で施術したとすると、最短10ヶ月間で脱毛完了になります。
このように、成長期の毛をタイミングよく施術することで、効率的に医療脱毛をすることができます。
毛周期の脱毛部位別一覧(ワキ・腕・足・VIO・顔)

毛周期を脱毛部位別(ワキ・腕・足・VIO・顔)にまとめてみました。
部位 | 成長期 | 休止期 |
---|---|---|
ワキ | 4ヶ月 | 3ヶ月 |
腕 | 3~4ヶ月 | 4~5ヶ月 |
足 | 4ヶ月 | 6ヶ月 |
VIO | 1~2年 | 1~1年半 |
顔 | 4ヶ月~1年 | 2~3ヶ月 |
ワキであれば4ヶ月間成長し、抜け落ちて3ヶ月間の休止期に入ります。
そして休止期が終わるとまた成長期に入り、成長して生えるというサイクルを繰り返します。
毛周期の長い毛は脱毛完了までの期間が長い
毛周期の長い毛は脱毛完了までの期間も長くかかります。
成長期の毛を脱毛しても、今休止している毛が生えてくるまでの期間が長いからです。
そのため毛周期の長い部位は、他の部位が脱毛完了してツルツルになったころに、また生えてきてしまうということが起こります。
毛周期を見分ける方法はある?
毛周期を見分ける方法は残念ながらありません。
毛周期を見分けて施術すれば、効率的に全身脱毛できるのではないかと思われる方も多いと思いますが、毛周期は個人差もあり、毛1本1本においてもばらつきがあるため、正確には見分けることができません。
そのため多くのクリニックやサロンでは、毛がある程度生えそろった段階で施術をするのが一般的です。
毛が生えそろっているということは、成長期の毛が増えたと考えられるからです。
脱毛する間隔はどれくらいがベスト?毛周期に合わせるべき?

脱毛する間隔は医療脱毛クリニック(レーザー脱毛)と脱毛サロン(光脱毛)の場合で変わってきます。
毛周期に合わせるべきかどうかも、脱毛方法によって違ってきます。
- 医療脱毛クリニック(レーザー脱毛)の場合
- 脱毛サロン(光脱毛)の場合
上記、それぞれ詳しく解説します。
医療脱毛クリニック(レーザー脱毛)の場合の間隔・頻度は?最低1ヶ月?
医療脱毛クリニック(レーザー脱毛)の場合の間隔・頻度は2ヶ月程度空けるのが良いでしょう。
1部位だけ医療脱毛する場合にはその部位の毛周期に合わせるといいですが、全身脱毛や、複数の部位を脱毛する方も多いですよね。
その場合にはそれぞれの毛周期の間をとって、2ヶ月程度で施術すると、効率的に脱毛できます。
2ヶ月の間に新しく成長期を迎えた毛が増えてきて、そのタイミングを狙うことができるからです。
脱毛サロン(光脱毛)の場合の間隔・頻度は?最短2週間?
脱毛サロン(光脱毛)の場合の間隔・頻度をまとめてみました。
脱毛サロンで採用されている光脱毛には以下の3種類があり、それぞれ作用や空けるべき間隔が違います。
脱毛方法 | 施術間隔の目安 |
---|---|
IPL脱毛 | 2~3ヶ月 |
SSC脱毛 | 最短2週間 |
SHR脱毛 | 最短10日〜2週間 |
1つずつ詳しく解説します。
IPL脱毛の間隔
IPL脱毛の間隔は2〜3ヶ月ほどあける必要があります。
IPL脱毛は脱毛サロンで採用されている最もポピュラーな方法で、フラッシュ脱毛とも呼ばれています。
IPL脱毛の光は毛のメラニン色素に対して反応し、熱によって毛の再生工場である毛乳頭を破壊します。
そのため、メラニン色素の濃い、黒くて太い毛に効果が出やすい方法です。
IPL脱毛のメリット
- 黒くて濃い毛に効果大
- 広範囲に照射できるため短時間で施術可能
- 効果を実感しやすい
IPL脱毛のデメリット
- 光脱毛の中では痛みがやや強い
- 産毛などの薄い毛には効果が弱い
- 日焼け肌には照射できない
IPL脱毛の痛みは、「ゴムでパチンと弾かれた感じ」とよく表現されます。
SSC脱毛の間隔
SSC脱毛の間隔は1回施術したら最短2週間程あけましょう。
SSC脱毛はクリプトンライトという光と、ビーンズジェルというジェルを用いる脱毛方式です。
レーザーやフラッシュによる熱ではなく、ビーンズジェルの成分が毛の素となる毛母細胞に作用することによって毛を生えにくくして脱毛します。
SSC脱毛のメリット
- 痛みがほとんどない
- 広範囲に照射できるため短時間で施術可能
- ジェルに美肌効果がある
- 濃い毛でも産毛でも効果がある
- 脱毛間隔が短い
SSC脱毛のデメリット
- 導入しているサロンが少ない
- 効果を実感するまでに時間がかかる
- ほくろや日焼け肌には照射できない
毛を生えにくくすることによって脱毛するので、毛がポロポロ抜けたりすることはあまりありません。
その為すぐには効果が実感しにくい方法であるといえます。
しかし、成長期の毛を狙わなくても良いので、脱毛の施術間隔が短くてすむ脱毛方法です。
SHR脱毛の間隔
SHR脱毛の間隔は10日〜2週間程あけましょう。
SHR脱毛は発毛の指令を出すバルジ領域に熱を蓄積させ、ダメージを与えることで毛が生えてくるスピードを遅くします。
メラニン色素に反応するものではないので、ほくろ等があっても問題ありませんし、産毛でも濃い毛でもどちらでも効果があります。
SHR脱毛のメリット
- 痛みがほとんどない
- 産毛や白髪でも効果がある
- ほくろや日焼け肌でも照射できる
- 広範囲に照射できるため短時間で施術可能
- 脱毛間隔が短い
SHR脱毛のデメリット
- 導入しているサロンが少ない
- 効果を実感するまでに時間がかかる
- 数十年後も脱毛効果を維持できるかわからない
SHR脱毛は比較的新しい技術の為、全身脱毛完了から長期間経っても効果が持続するのかという実際のデータがありません。
しかし、ゴムで弾くような痛みがなく、肌への負担も少ないので、敏感肌の方や痛みに弱い方にも向いています。
脱毛は間隔をあけすぎると効果が薄まる?

脱毛は施術間隔をあけすぎると効果が薄まるということはありません。
しかし、成長期を狙う脱毛方法(主に医療レーザー脱毛)の場合、成長期だった毛が退行期や休止期になってしまい、効率的に全身脱毛できなくなってしまう為、なるべくペースを守るようにしましょう。
毛周期関係なく脱毛できる場合とは

毛周期関係なく脱毛できる場合は以下の2つの方法です。
- SSC脱毛
- SHR脱毛
SSC脱毛はレーザーやフラッシュによる熱ではなく、ビーンズジェルの成分が毛の素となる毛母細胞に作用することによって毛を生えにくくして全身脱毛します。
SHR脱毛は発毛の指令を出すバルジ領域に熱を蓄積させ、ダメージを与えることで毛が生えてくるスピードを遅くします。
どちらもメラニン色素に反応させて脱毛する方法ではないので、退行期や休止期の毛でも全身脱毛が可能です。
しかし、だからといって極端に短い間隔で施術するのは良くありません。
脱毛施術期間は毛周期が乱れる毛抜きはNG

脱毛施術期間は毛周期が乱れる原因となる為、毛抜きを使って自己処理をしてはいけません。
せっかく成長期に入り生えてきた毛を毛抜きで抜いてしまうと、そこにはレーザーやフラッシュが反応せず、また次回の成長期まで待たなくてはいけなくなってしまいます。
毛周期が乱れ、脱毛完了までの時間が長引くことになりますので注意しましょう。
それだけではなく、毛が皮膚表面に出てこられない埋没毛や毛嚢炎などのトラブルになる可能性がありますので、脱毛期間中は毛抜きを使用した自己処理は厳禁です。
ワックスや除毛クリームも同様の理由で使えません。
自己処理する場合には、肌への負担が少ない電動シェーバーを使用しましょう。
また、食事や睡眠などの生活習慣も整えておくと、毛周期が乱れず効率的に全身脱毛することができるのでおすすめです。